華道では礼儀作法が重視されます。このことは花の生け方にも大きな影響を持っています。華道を始める前には、大切にされてきた基本的な礼儀作法について知っておきましょう。
ここでは華道の基本的な礼儀作法と流派についてご紹介します。
1.「花は人の心である」という考え方
華道では「花は人の心である」という考え方を大切にしています。
花を見て何を感じるのかという感情が華道では重要です。これは花と向き合うことで、自分自身と向き合うことにもつながるという考え方です。
更にどのような表現であれば美しいのかについても、さまざまな角度から考えていく必要があるでしょう。
2.花を拝見するときの作法
花を拝見するときにも作法があります。
ひとつは拝見するときに床の間から畳一畳隔てた位置に座り、花に一礼してから拝見することです。
そして全体の構成、花材のとりあわせ、花器、花台までよく拝見します。その後花を生けた人に感謝の気持ちを込めて一礼することも忘れないようにします。
尚、改まった席で花を拝見するときは、生けた人に挨拶してから拝見します。
3.華道の流派と特徴
・池坊
華道を生み出したもととなった流派です。厳密にいえば、流派ではなく大本ということになります。
池坊では立花、生花、自由花の3つの花の生け方があります。
・草月流
自由な発想で花を生ける流派です。
基本立真型・基本傾真型が基本になっており、そこから応用してさまざまな生け花を展開しています。
・小原流
西洋の花を積極的に活用する流派です。
花意匠、瓶花、盛花、花舞の4つの生け方があります。
《華道アドバイザー資格の口コミ》
華道アドバイザーは、華道の流派や起源、歴史、流派による活け方や様式、特徴について、華道に必要な道具とその使い方などの知識を持つ人に与えられる資格です。
ここでこの資格を取得した人たちの口コミをご紹介しましょう。
・敷居の高いイメージだった華道。基本的な道具や花材などの扱い方、花の生け方を身につけたら、意外に気軽に楽しめるようになりました。
・花を活けている時間は没頭でき、忙しい毎日の中でリフレッシュできる貴重なひと時となっています。
・花の生け方の基本が身についているので、オリジナル作品もできるようになりました。