植物は根を大きくして生長していきます。この根が容器いっぱいになってしまったり、今までと同じ環境、条件でも植物が元気に育っていなかったら、植え替えを考えましょう。
前回は植え替えのタイミングが、「容器に対して植物が大きくなりすぎているとき」というところまで説明しました。タイミングはあと二つ考えられます。そして植え替えの時の注意点も覚えておきましょう。
2.水耕栽培の植え替えのタイミング
・葉が黄色くなっている
水の中に老廃物が溜まってきていると、葉が黄色く変色してくることがあります。この状態が続くと植物がさらに弱ってしまうため、植え替えを考えたほうがいいでしょう。
また水耕栽培の場合は根が変色したり抜けたりすることもあるので、普段からしっかり観察して、少しでも異変を感じたら植え替えを検討しましょう。
・植え替えに適した時期
植物にとって植え替えは、環境が一変してしまうということになります。特に元気のない状態で植え替えすると、植物にとっては大きなストレスとなってしまうのです。
そのため植え替えは、5月中旬から9月中旬の暖かい時期に行うようにするのがおすすめです。そしてこの時期は植物にとって生長しやすい時期なので、元気のなくなった植物の早期の回復が期待できます。
3.植え替え時の注意点
・根を傷つけないようにする
植物にとって根は水分や栄養を吸収するための大事な器官です。根を傷つけてしまうとそのまま枯れてしまうこともあります。そのため植え替えのときには、根を傷つけないようにすることが大切です。
そして植え替えでは古い根を整理するための「根切り」も必要です。太い根を傷つけないように、黒く細いものや茶色く変色してしまったものをカットしていきます。根は細菌を防ぐためにもあまり触らず、手早く済ませましょう。
更に一時的に水分の吸い上げが低下してしまった植物のために、古い葉も取り除きましょう。
・植え替え後は植物が弱っていることを忘れずに
大きなストレスを受けている植物は弱っており、特に土に植え替えた場合は落ち着くまで時間がかかります。そのため植え替えをした後は、植物のケアをしてあげることが重要です。
まずこの時期の植物にとって負担の強い直射日光は避けること。そして肥料を吸収するのも負担なので与えないようにします。
・新しい土、清潔なスポンジを使う
水から土に植え替える場合は、必ず使いまわしではなく新しい土を使ってください。水から水に植え替える場合も、土台となるスポンジなどは必ず洗浄しておきましょう。
《水耕栽培士資格の口コミ》
水耕栽培士は、水耕栽培を使った野菜の育て方に関してのあらゆる知識を持っていることが証明される資格です。
ここでこの資格を持つ人たちの口コミをご紹介しますね。
・自分の部屋やベランダ、キッチンで、いろいろな野菜やハーブを育てられるようになりました。料理やハーブティーにして楽しんでます。
・水耕栽培は部屋を汚さず、土の中にいる虫に悩まされないのがいいですね。
・ガーデニングが好きでも庭がなく、水耕栽培ができるようになっていい趣味に出会えました。
・子供と一緒に植物を気軽に育てられています。食べ物に感謝するという意味で食育にもいいと思います。