結婚して家族になり、妊娠や出産、子育て、そして老年期に至るまで、家族は心理的に段階を踏んで発達していきます。多様化する家族の形ですが、ここでは一般的な結婚後の家族心理についてご紹介します。
1.新婚期の発達課題
アメリカの家族療法家モニカ・マクゴールドリックらは、新婚期の発達課題として
・夫婦というシステムを形成すること
・新しいパートナーを包含(ほうがん)するように、拡大家族・友人・大きなコミュニティや社会システムとの関係を再編成すること
の二つを挙げています。
夫婦二人だけの関係性だけでなく、互いの育った家族や環境も共有することは、より良い家庭を築くために欠かせないことです。
2.子供を持つことについて話し合う
マクゴールドリックらは、夫婦で子供を持つことについて話し合うことの重要性も取り上げています。
晩婚化傾向、働く女性の増加、不妊治療の問題などの時代の変化に対応しながら、自分たちのライフスタイルや価値観などと合わせながら、子供を持つことについて話し合うことが重要です。
今後の人生設計について話し合うことにより、夫婦のきずなを深めることができ、子供を迎え入れる段階に備えた準備をすることもできます。
3.結婚前にしておきたいこと
現在欧米を始めとする世界各国では、新婚期に夫婦に困難や影響を及ぼす要因についての課題に適応しながら良好な関係を保っていくための準備のひとつとして、結婚前にカウンセリングや心理教育的プログラムの実践が広がりつつあります。
しかし日本ではその認知度は低く、結婚前のカップルが話し合うことと言えば最低限のことだけで、家事の分担など生活スタイルの重要な生活方針については触れないまま結婚に至ることが多いといわれています。
離婚の予防や夫婦円満の結婚生活、幸せにあふれた子育てをしていくためにも、婚前の準備が必要です。
《家族心理カウンセラー資格の口コミ》
家族心理カウンセラーは、家族の抱える個々の家庭での問題について正しい知識をもち、かつアドバイスできる能力を持っていることが証明される資格です。
ここでこの資格を取った人たちの口コミをご紹介しましましょう。
・知識を得たことで、家族間のいさかいの原因と解決方法を見出す能力が身につきました。
・現代にはとても必要とされる分野の心理学だと思います。
・反抗期を迎えた子供とのコミュニケーションの取り方を知りました。