猫の鳴き声は感情や気持ちを知るために非常に大切なものですが、あまりに大きな声で頻繁に鳴かれると、近所迷惑になるのではないかと心配になることがあります。
では猫の鳴き声はしつけによってやめさせることができるのでしょうか。
１．猫は本来あまり鳴かない動物
猫はもともとあまり鳴かない動物だったといわれています。
それは猫が単独で行動することが多い生き物だからです。そのため犬を始めとした群れを作る動物のように、鳴き声によってコミニケションをとる必要がありませんでした。猫同士で鳴く理由と言えば「縄張りの主張」「争い」「発情期」「親子のコミュニケーション」。これ以外の状況では主にニオイなどによってコミュニケーションが図られます。
しかし人と暮らすようになった猫は、鳴き声を飼い主とのコミュニケーションの手段にするようになったのです。
２．鳴いて良いことがあると猫は学習する
例えば鳴いたらおやつが出てきた、鳴いて飼い主の気を引くことができたといった経験を重ねるうち、猫は鳴くと嬉しいことがあることを学習。その結果更に鳴く回数が増えるということになります。
３．鳴くのをやめさせたい場合は？
それでは飼い主が猫に鳴くのをやめさせたいと思ったとき、どのようにしつければいいのでしょうか。
最もやってはいけないことは、猫が鳴くたびに怒ることです。猫は叱られると緊張と不安が高まり、それがストレスとなって余計に鳴いたり体調を崩すこともあります。
猫に鳴くのをやめさせる最も良い方法は、鳴いても要求に応じないことです。また他のもので気を反らす、先回りして鳴かない環境を作る、というのもいい方法です。
例えば遊ぶ時は遊ぶ、遊ばない時は遊ばないというメリハリをつけたり、全ての要求に応じないといったことを重ねることで猫をしつけることができます。
長く猫を飼っている方なら、猫が鳴くタイミングや遊びを要求する時間帯がわかってくるもの。その前に猫と遊んであげることで事前に鳴き声を出させないようにするという方法もあります。
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