日本生活環境支援協会

誰にでも日常生活の中にひとつぐらいは好きなことがあるはず。そんな見過しそうな”好きなこと”を極めたスペシャリストであることを認定するのが日本生活環境支援協会です。

江戸時代の日常生活”トイレ”~日本生活環境支援協会トリビア

日本生活環境支援協会のブログへようこそ!

ここでは日本生活環境支援協会の資格にちなんだトリビアをご紹介します。

 

「トイレ先進国」といわれている日本。

 

ウォシュレットがついていたりと、便利で衛生的なトイレが当たり前のようになっています。

 

でもトイレットペーパーもなかったような、江戸時代のトイレ事情はいったいどんなものだったんでしょう?

 

【エコだった江戸時代のトイレ事情】

江戸時代の一般庶民は長屋に住んでいました。

 

長屋には「惣後架(そうごうか)」という共同トイレがあり、そこでみんなが用を足していたわけです。

 

10軒程度の長屋に二つのトイレがあるのが普通だったそうです。

 

そのトイレの扉は何と上半分が丸見え…

 

通る人と目があってしまうこともあったかもしれません。

 

長屋のトイレで逢引しているところ(丸見えなのになぜココ?)を見てしまった男性、という場面を描いた絵も残っています。

 

そして溜まった排泄物は農家が買い取って肥料にしていました。

 

何てエコ!しかも衛生的!

 

「小便買い」「馬糞拾い」という仕事もあったので、立派なエコビジネスだったんですね。

 

ちなみにその頃のヨーロッパではどうかというと

 

トイレは室内になり排泄物が溜まったら翌日道にポイ!、ロンドンではテムズ川に捨てていたそう。

 

日本はこんなころからすでに「トイレ先進国」だったんです。

 

大名行列でのトイレ事情】

参勤交代で行われていた大名行列

 

長い旅になるのでトイレは欠かせません。

 

大名によって対策は違っていたようで、携帯用の「おまる」でする、道端で幕を張って警護されながら済ます、そしてところどころにある小屋で済ますといった具合。

 

この最後の小屋ですが、2~3里(約8~12㎞)にあるのですが近くの農民が建てたものでこれもまたエコに肥料にしていたそうです。

 

そしてこの小屋はそこを通る旅人も使っていました。

 

一種の公衆トイレですね。

 

もうひとつ。

 

トイレットペーパーがなかったこの時代は、「籌木(ちゅうぎ)」というものが使われていました。

 

すごく痛そうですが…

 

日本生活環境支援協会にはさまざまな日常生活の資格があります。ぜひチェックしてみてください。