編み物に使う糸には、素材や太さ、原料によっていろいろな種類があります。また紡績法による特徴の違いも見られます。
ここでは毛糸の素材や太さなどについて見ていきましょう。
1.毛糸の素材
・動物繊維
ウールは動物の毛から作られた毛糸のことで、羊やアルパカやカシミアなどが代表的です。保湿、保温に優れていますが、皮膚が刺激されることもあります。
また動物繊維には蚕の繭から作られるシルクも含まれます。
・植物繊維
植物性の原料、コットンや麻などが代表的な植物繊維です。
コットンは吸湿効果が高く、麻は高い通気性と清涼感で人気のある素材です。編み物でもよく使われますが、滑りの悪いのが欠点ともいわれます。
・化学繊維、人工繊維
石油などの原料を化学的に合成して作られる素材で、アクリルやレーヨン、ポリエステルなどがこれに当たります。
アクリルは染色が高くカラフル、ポリエステルは速乾性があり、水に強いので保管が容易なのがメリットです。
2.毛糸の太さ
〇基本的な太さの種類
・超極太(8mm以上):0.3番手以上
・極々太(4~5mm以上):1.2番手以上
・極太(3~4mm程度):1.0~1.9番手程度
・並太(2.5~3mm程度):1.9~2.9番手程度
・太(3~3.5mm程度):1.5~2番手程度
・合太(2~2.5mm程度):3.8番手程度
・中細(1.5~1.6mm程度):3.5~5番手程度
・合細(1.2~1.3mm程度):4.8~8番手程度
・極細(1mm):8~12番手程度
※これらの太さには統一した基準がなく、メーカーによって6~12段階と分類も異なります。
〇正確な太さを把握するには番手
一見したところで毛糸の太さはわかりづらいものです。正確に太さを知りたい場合は番手を基準にしましょう。
また番手はラベルに記載された「メーター」を「グラム」で割ることで、計算することもできます。
3.毛糸の紡績方法
・ストレート:太さや撚りなどが均一になっていて、まっすぐなのが特徴。
・ツイード:繊維のかたまりや節が混ざった毛糸。
・モヘア:アンゴラヤギの毛で、毛足の長い毛が混じっているのが特徴。
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